今回は、営業部門インキ営業本部インキ営業第2部の石田さん、開発・技術部門技術第2部の棚澤さん、営業部門インキ営業本部企画管理部の小泉さんにお話を伺いました。食品をはじめ、毎日のショッピングで私たちが目にする商品。近年そのパッケージデザインの世界では、プレミアム価格帯の高級感・上質感をいかに表現するかが課題になっています。パッケージは、顧客の心を店頭でつかむための重要なプレゼンテーション要素。商品企画の成否を分けると言っても過言ではありません。
「パッケージデザインは、企画やデザインといった専門領域の作業になっているところがあります。そのような方々と色について情報共有する機会をもっと持ちたいと、グラビアインキの新しい意匠性見本帳を作りました」
「フィルム用 意匠性グラビアインキ 第1版」は、グラビアインキの中でも特に意匠性として特徴のある「パール系」「偏光パール系」「アルミ系」「ラメ系」のインキを収録し、見た人の印象に残る意匠性見本帳。
「パッケージデザインを請け負うデザイナーやデザイン会社にも1冊持っていてほしいですね。『こんな使い方はできるの?』『デザインデータの作り方は?』と興味を持ってもらうことができれば、そこに直接、デザイン提案に役立つアドバイスをインキメーカーの立場からすることもできます」
20色を掲載した新しい意匠性見本帳には、「東京インキは、商品企画の現場の方に積極的にコミットしていきます!」というメッセージも込められています。
グラビア印刷のテスト刷り。消費者が目にするパッケージの多くはグラビア印刷で刷られている。
フィルム用意匠性グラビアインキ 第1版。石田「クリエイターと東京インキの接点になればうれしいです」
弁当・惣菜用パックにも使われているグラビアインキ。デザイン性の高い容器なら食器感覚でそのまま食卓に出すことができる。
石田「デザインと機能の両面から提案して、遮光性のあるアルミ系インキが紙パック飲料に採用された事例もあります」